今日の輪・適当ブログ

気まぐれ更新。個人の趣味ブログです。ゲームや観劇の感想を書いてみたり。「ピクミン」が一生の推し!ピクミンブルームにドハマり中!

宝塚歌劇観劇・雪組『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』

こんばんは、のわです。

 

久しぶりに生で宝塚を観に行けましたよ~!全国ツアーありがとう~!!

kageki.hankyu.co.jp

こちらの公演、無事に千秋楽を迎えられて本当に良かったです!久々の全国ツアー公演、そして雪組新トップコンビプレお披露目公演ですから、何事もなく船出を祝えて安心しました。

今回はお芝居もレビューも、昔懐かし・古き良き時代の再演ですね。それぞれ初演の様子はDVDでしか観れていなかったので、今回生で観劇出来て嬉しいです!

遅ればせながら感想を記していきたいと思います。ネタバレ注意!

 

 

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お芝居の『ヴェネチアの紋章』は元花組トップコンビ・大浦みずきさんとひびき美都さんの退団公演でした。正当な世継ぎではないがゆえに貴族と認められず、愛した女性リヴィアとも結ばれなかった主人公アルヴィーゼ(演:彩風咲奈)。十年後にリヴィア(演:朝月希和)と再会したアルヴィーゼは誇りのため、愛するリヴィアと結ばれる立場になるため、兵を率いて一国の王の座を目指す―――あらすじはこんな感じです。彩風咲奈さんは重厚なコスチュームが似合っていて、朝月希和さんはその彩風さんにちゃんと寄り添った上で「昔の恋に密かに燃え上がる貴婦人」の演技を魅せるのがお上手でした。特にモレッカのシーンでだんだんと我を忘れてアルヴィーゼとの踊りに没入する表情や空気感が伝わってきました。

他のキャストで印象的だったのがオリンピア(演:夢白あや)。夢白さんはかなり目立っていて、華がありました。マルコ(演:綾凰華)との絡み(ソファに押し倒す!)とか、女性たちを引き連れて「私、女性の味方だし♡」と言ったりなどチャーミングなキャラクターを上手く演じていました。朝月希和さんがとにかく相手役の方を引き立てて寄り添う姿を見せたのに対して夢白さんは己の身一つで輝こうとしている印象でした。どちらも素敵で良いと思います♪あと、アルヴィーゼの姪のラウドミア(演:音彩唯)もとにかく可愛かったです!

また、アルヴィーゼの従者のカシム(演:一禾あお)や、はぐれ鳥の男たち(演:諏訪さき・眞ノ宮るい・彩海せら)も序盤はコミカルな場面が目立ち、そして後半は涙を誘う迫真さで良かったです。彼らの恋人の女性たちとのギャグちっくなやり取りがそれぞれあっただけに、最終的にアルヴィーゼと共に野に散った彼らと残された女性たちを思うと悲しくてたまらない……。初演は終盤で「カシムが死んじゃった~!」って泣いて歩いていく女性の姿が描かれているんですよね。今回は嘆く女性のシーンはカットされていましたが、カットされていたらそれはそれで想像の余地があって、きっと女性たちは陰で泣いているんだと思うともうどう転んでもしんどいです……。

そして、今回は初演と比べて色んなシーンが改変されていますね。最初の場面も結構違いましたし、歌もリニューアルされてますし、何よりラストシーンが変わっていました。アルヴィーゼが戦死したその後を追ってマルコの目の前で海に飛び込むリヴィア、という構図は変わっていませんが、初演だとその後ヴェネチアでイベントがあり、それに浮かれ騒ぐ人々の中にアルヴィーゼとリヴィアに面影が非常によく似た男女をマルコが見つける……という結末でしたが、今回は実はアルヴィーゼとリヴィアの間には世間には存在を伏せた一人娘がいて、リヴィアはマルコに娘を託して自殺、マルコはその娘といずれ結婚しようと誓い、やがてアルヴィーゼとリヴィアはこの世ではない美しい場所で出会い結ばれる……という流れに変更されていました。アルヴィーゼとリヴィアが死後の世界ではあるけれどもきちんと結ばれた、というラストは美しいですが、母親なら娘のためにちゃんと生きてよリヴィアー!というツッコミ不可避……!あと、マルコもせめて娘を引き取って義理の父になるとか、あしながおじさん的に援助するとかじゃなくて、奥さんにするつもりなんかい!とも思いましたけど、まあこの時代の女性ってきちんと旦那さんがいたほうがいいものなんでしょうね。初演のほうがほろ苦いもの悲しさがあってエモーショナルな感じがしますが、これはこれで良かったです。

このように脚本に若干「?」が飛びましたが、全体的な演出やキャストには何も問題はなく、非常に楽しめました!

 

 

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レビューの『ル・ポァゾン 愛の媚薬』は元月組トップコンビ・剣幸さんとこだま愛さんの退団公演でした。このレビューはまずミラーボールが回る時点で最高ですよね。プロローグのあの「テーテッテーテーテー♪ テーテッテーテーテー♪」が流れてテンションMAX、スターの歌い継ぎで興奮が最高潮、「ルポァゾン~♪ ルポァゾン~♪」の総踊りでもう何もかも忘れてル・ポァゾンなわけです(?)。若干怪しげな雰囲気で、でもノリ良くテンポ良く、一緒に歌い踊りたくなってしまうような神プロローグですよ。手拍子にも熱が入ります!

彩風咲奈さん、「古き良き華やかなタカラヅカ感」が似合いますね。あと、お歌がかなり上手くなってたと思います。朝月希和さんもしっとり感と力強さが同居した歌い方や立ち居振る舞いで存在感がありました。白鳥のシーンで足を上げて踊るところなんて、本当に足がまっすぐ天に伸びていて、重力を感じさせない踊り方だったので「おおっ!」となりました。お二人とも、次の大劇場お披露目公演は現代劇のシティーハンターですから、プレお披露目でしっかりタカラヅカしてギャップを見せつけてくれたのは嬉しかったですね。

他にも全国ツアー二番手格としてやりきってくれた綾凰華さん、安定感ある歌唱だった諏訪さきさん、ジゴロのシーンが色っぽくて印象的だった希良々うみさん、伸びやかで澄んだエトワールを披露してくれた有栖妃華さん、それ以外にも雪組の皆さんが全力を尽くして観客を楽しませてくれて、本当に良い時間を過ごせました。やっぱり生観劇っていいですね~!まだ不安な時期が続きそうですが、手洗いうがい体調管理をしっかりして、また機会があればタカラジェンヌに会いに行けるように心身の調子を整えておこうと思います♪

 

 

おしまい