今日の輪・適当ブログ

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色んな意味で面白かった 映画「事故物件 怖い間取り」※若干ネタバレ

こんばんは、のわです。

映画「事故物件 怖い間取り」を鑑賞してきました。
movies.shochiku.co.jp

私はホラー系はそんなに得意ではないのですがすごく興味があるので、怖い話や番組に対して「聞いてみたい!見てみたい!」と好奇心が勝った結果、やっぱり怖くて後悔するタイプです。ネットでよく見る「洒落怖」系のお話なんて何度読んでは後悔してきたか……。お風呂に入ってるときや、寝るとき部屋の電気を消した瞬間なんかに思い出してギャーッてなります。そして、「映画を観たい欲」と「ホラーを観たい欲」が合わさった結果、今回「怖い間取り」を鑑賞するに至りました。
以下に私個人の感想を綴りますので、未見の方はネタバレにご注意ください。原作は芸人さんの実話書籍ということを全く知らなかったので、原作の内容には触れません。



















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・主人公とヒロインのストーリーがちゃんとあって、小道具にも伏線が張ってあってとても素晴らしいと思ったけどそのために序盤から萎えた
ごめんなさい。ホラー作品って、話の内容が読めると冷めません?主人公は売れない芸人、そんな彼のことを一人だけ心から応援してくれるヒロイン(霊感あり)、キーアイテムとなる傘(コントの小道具。ヒロインに譲渡され、主人公が危機に陥るとヒロインの部屋に立て掛けてあったものが倒れてヒロインが察知して主人公の元に駆けつける、終盤も活躍)……。全くウケなくても人の笑顔のために芸人として頑張ってた主人公(ヒロイン一人にだけはウケていた)が心折れて横道にそれて事故物件住みます芸人として恐怖体験を語り、それが大勢のファン獲得に繋がるが肝心のヒロインの笑顔は消え……。
なんて分かりやすいストーリーなんだ!これ絶対最後には「俺は今まで何してたんや!ヒロインの笑顔より大事なものなんてない!事故物件にはもう住まない!」ってなるやつでしょ、はいはい読めた読めた〜……。まあ、エピローグでちょっと衝撃的なシーンがあったりして予定調和なハッピーエンドではなかったですが、ラストはほぼほぼ私の予想どおり、今となってはありがちな感じで収まったなぁという印象は否めないです。

・2軒目の事故物件の描写がキツい
これはマジで個人的にキツかったです。無職の息子が暴力を振るって年老いた母親を殺害する回想シーンはショッキングすぎてもう二度と観られません。あと、霊に襲われて古びて汚いであろう洗面台に顔を押しつけられるヒロインにめちゃくちゃ同情しました。私だったらもう洗面台に近寄れないし吐き気がすると思います。排水口に詰まった髪の毛!!ウワアアア!!

・ヒロインが理想の女性すぎる
ヒロイン、めちゃくちゃ優しくて芯が強くて嫌味のない子でしたね。こういうキャラってうざったるくなりがちだと思うんですけど(偏見)、このヒロインは全然そんなことなく健気さがいじらしい好感の持てる子でした。女優さんの演技が私好みだったのでしょうか。霊感があるから幽霊がはっきり見えてつらいのに主人公のために事故物件の撮影に協力してくれて、その挙げ句幽霊に直接襲われたりして……。普通にかわいそう!!でもこの子は例え何度怖い目に遭っても主人公のことを心配して駆けつけてくれるよなぁっていう説得力がありました。逆に主人公のお笑い芸人時代の相方は主人公を突き放したかと思えば擦り寄ってきて、また離れたかと思ったらちゃんと助けにきてくれたりして、良い人だけど読めないキャラでした。でもヒロインに比べたら相方のキャラのほうがリアルですよね(笑)。

高田純次がずるい
お守りを押し付けておいて「7億円いただきます」は普通に面白かったです。

・4軒目の幽霊さん全員集合シーン
あれは駄目だろ。
あの演出で、あの演技でOKだと思った人とは仲良く出来そうにないですね!!布団にいきなり霊がいたところはビクッとなりましたが、だんだん霊が増えてきた辺りでなんかおかしくなりましたよね。ウアアア……的なうめき声をあげて主人公を取り囲むシーン、なんか……ねぇ……。なんか霊の仕草がベタすぎて、「あ、人間が頑張って演技してるわ」って我に返っちゃって興醒めでした。

・ラスボス
なんだお前は。もうそこに正座しろ。
テンプレ感溢れる死神様的ないかにもな奴はお呼びじゃねぇんだよ帰れ。
「実話」って謳い文句に惹かれてこの映画を観に来たのにこれを見せられたんじゃ浮かばれないよ!!現実を忘れて映画の世界観に没入したいのに現実味を思い出させるな!!こいつ原作の書籍に登場するの?松原氏はこいつに出会ったの?だったら謝ります……。
あと急に火花舞い散るバトルが始まるね!!??私これホラー映画だとばかり思ってたんだけど仮面ライダーか何かだったのかな!!??相方は美味しいところ持っていきますね。あと横水さんはなんでラスボスの対処法を直接主人公に教えなかったんでしょうか。まさかそんな大事になるとは思ってなかったのかな。相方が横水さんに連絡取ってくれて良かったですね。ていうか今までの事故物件の真相はこのラスボスが人間に取り憑いて殺人事件を起こしてたっていうことですよね?私が勝手に不安の種的なホラーを期待した結果勝手に落胆してるだけなのですが、やっぱりラスボスいらないよ……。ラスボスの功績は横水さんに取り憑いていきなり車に轢かれたところだけです。あそこは割と好きです。ちょっとビクッてなりました。



個人的にホラー度はまあまあですね。恐怖を求めてこの映画を観ると期待はずれになると思います。もう一度お金を払ってこの映画を観るかと言われたらNOですが、観て後悔はしてません。ストーリーが破綻しているわけではなかったし、観終わった後は謎の爽快感がありました。やっぱりラスボスとの線香バトルがある意味一番面白かったですね。あと、スタッフクレジットの音楽がまだ脅威が残る映画世界の余韻を体現してくれてるようで良かったです。また他にも映画観たいな〜。

おしまい