今日の輪・適当ブログ

気まぐれ更新。個人の趣味ブログです。ゲームや観劇の感想を書いてみたり。「ピクミン」が一生の推し!ピクミンブルームにドハマり中!

宝塚歌劇観劇・宙組『アナスタシア』

こんばんは、のわです。

 

 

だいぶ前ですが、宝塚歌劇団宙組の『アナスタシア』を観劇してまいりました!

コロナ禍で長期休演を余儀なくされた数か月前を思うと、舞台の幕が上がっているだけで奇跡のようです……。まだまだ油断はできないので、またクラスターが発生したりしないように観客一同が気を引き締めていかねばなりませんね。

 

舞台『アナスタシア』は1997年公開の同名のアニメーション映画をモチーフに制作されたミュージカルです。帝政ロシア時代の最後の皇帝ニコライ2世とその一族は全員処刑されたが、末娘の皇女アナスタシアだけは奇跡的に生き延びていたのではないか……というアナスタシア伝説を元にしたストーリー。ブロードウェイ、更に世界各国での上演を経て、梅田芸術劇場での日本版、そして今回満を持しての「宝塚版アナスタシア」の幕開けという流れとなりました。

kageki.hankyu.co.jp

 

(2021/2/23【追記】

今まで公式YouTubeチャンネルの初日映像のリンクを貼っていましたが、版権の関係か削除されていたのを確認したので当ブログからも削除しました。)

 

宝塚版はトップスター真風涼帆演じる詐欺師ディミトリを中心に、トップ娘役星風まどか演じる記憶喪失の女性アーニャ、男役2番手の芹香斗亜演じる軍人のグレブがそれぞれ素晴らしくハマリ役で、満足度が非常に高かったです!

(本当は梅田芸術劇場版も観たかったんですけど、世間がコロナでざわざわし始めて、私もビビりまくりの時期だったので泣く泣くチケットを手放したんです……。今でもビビってますが……。)

 

とにかく歌が多くて楽しかったですね。町の人々が集まって歌う、ちょっとしたセリフの合間に歌う、歌、歌、歌!やった~!『エリザベート』みたいでテンション上がりました。

あとグレブ役の芹香さんがとあるシーンで一発ギャグをかましてくるのが面白かったです。これは毎回違うアドリブらしく、ストーリーとは全く関係ない箸休め的なギャグシーンです。アドリブってタカラジェンヌが毎回即興で考えるんですかね?それとも多少の打ち合わせはあるんでしょうか。

芹香さんに関しては「2番手期間が長すぎる、いつトップスターになってくれるの?」的な意見をお見かけすることが多い印象です。ファンの方もやきもきしてるんでしょうね……。私も『アクアヴィーテ!!』というショーの映像を拝見したときに映像越しでも伝わってくる透明感と歌唱力に「この人、いつでもトップになれる!」と思ったので、いつか彼女にとって良いタイミングでトップに就任してくれることを祈っております。

でも決して現トップの真風さんに「早く辞めてほしい」と思っているわけではなく!真風さんも就任したばかりの時よりも歌唱力が向上して今まさに一番良い時期を迎えているので、もっともっと彼女の舞台が観たい!ちょっと台詞の発し方に癖があるかなとは思いますが、それも味ですね。(「~だよ」という台詞が私が観劇した段階では必ず「~だよぉぅ」というような癖のある言い方になってたので、若干ツボに入ってしまい……。すみません!)

トップ娘役の星風さんも特段の欠点はなく元々そつなくこなせる方ではありましたが年数を重ねるにつれて更に技術を向上させ、特に大人っぽさが格段に上がりましたよね!当初は学年が若いこともあって幼いイメージが先行していましたが、真風さんに似合うように立ち振る舞いなどを工夫されたんでしょうね。勝手にデコボココンビっぽい印象を抱いていましたが、今では大多数の方が認めるお似合いのトップコンビです。ただ、ちょこっと注文をつけるとしたら、お芝居の調子がせかせかし過ぎてる?というか、台詞の発し方が前のめりっぽいというか。分かりますでしょうか?現星組トップ娘役の舞空瞳さんにも思うことですが、声だけで頑張って演技してる感がたまにあるので、力みすぎてる印象があるんですよね。真風さんが大らかで包容力があるだけにそこだけミスマッチ感が生まれてしまうような……。でも、ほんのちょこっと私が気になってしまう程度なので星風さんは致命的にお芝居が苦手な人だと言っているわけではないですよ!お芝居の良し悪しは人の好みに左右されるところが大きいですよね。(舞空さんに関しても決してお芝居下手なわけではないです。それよりも舞空さんはダンスや舞台度胸、プロ意識に秀でた方です。)

 

私はそこまで宙組の事情に詳しいわけではないのですが、舞台を見ていると「ああ、なんか宙組ってちょうどいいなぁ……」と思ったんですよ。トップコンビはお似合いで、2番手も実力があって、下に控える子たちも将来有望で、脇を固める方々も安心感があって。みんな無理をしているわけでもなく着実に登るべきステップを登って「宙組」という形をちょうどいいバランスで作ってる感じなんですよね。そのおかげで「アナスタシア」観劇後は満ち足りた気持ちで帰路につくことができました。観劇の醍醐味ってこれですよね~!役者、スタッフ、脚本全てがちょうどよく、良いバランスとクオリティを保っていると観客は舞台を観て幸福感を味わうことができるんですよ!個人的な事情ですが、今回の観劇前夜に何故かとんでもない悪夢を見てどんよりしていたのが舞台を観たらすっかり明るい気持ちになれたので、やっぱり舞台っていいな!と再確認したわけです。

 

 

……と思っていたものの、次の宙組公演では星風さん専科異動に伴い宙組トップ娘役の枠に新たな娘役が就任ですって~~~!!!???退団なら諦めもつくけど異動ですか!?トップコンビファンにとっては悲報でしかないのでは!?宝塚新参ファンの私はパニックでしたが昔からのファンの母によると「割とよくあること」なんだそうな。宝塚って昔から結構思い切った人事をやるらしいです。「星風さんは専科から他の組のトップ娘役に就任するのでは?」とのこと。専科を経由して複数の組のトップ娘役を経験した方で、有名な方といえば檀れいさんがいますね。ネットの意見も「花組月組に行くんじゃないか?」という予想が多いですね~。

ファンの皆さんも人事予想で盛り上がってるところもあるし、色んな楽しみ方ができるなぁ、宝塚って……。新参ファンはとりあえず一喜一憂しながらついていくのみです。

 

おしまい